“＊ヘミングは政治家や企業の手紙、さらに結婚式の招待状を手書きのように書けるロボット

＊ブラン大学で開発されたロボットは、モナリザの絵も書ける

＊ブラン大学のロボットは、子供の下手な字でさえも完璧に真似できる”

ロボットの技術が進化すると共に、人間しかできないと言われてきたことが、ロボットにもできるようになっています。昔はロボットは単純作業と少しだけ複雑になった作業はできるようになると予想されていました。でも、手書き文字という人間的でクリエイティブな分野はどうでしょうか？実はこういったことでもできるようになっているのです。

ある手書きを請け負う会社は「ヘミングウェイ」というロボットを導入しました。このロボットは政治家や企業の手紙、そして結婚の招待状まで人間が書いたような文字で書くことができます。手書きのサンプルさえあれば、それとほぼ同じに書くのはもちろんですが、人間が書くよりも断然スピードが速いのです。なぜ「ほぼ同じ」と表現したのかというと、実はプロの目から見ると人間と全く同じに書けるわけではないからです。人間の文字にある微妙な流れには変化があるので、それをそっくりに書くことは難しいのです。でも、素人から見たら違いがわからないくらい、そっくりに書くことができます。

スピードに関して言えば、例えば、人間が15分間かかる手書きの文章なら、ヘミングウェイは2分で完成させることができます。

ブラウン大学ではもう1つの手書きロボットを開発しました。そのロボットは日本語を含め、多言語の文字と絵を人間のように書くことができます。実はこのロボットが手書きでモナリザを描いたこともあるのです。

ある面白い実験をしたことがあります。ランダムな要素が多い幼稚園生の手書き文字が真似できるかを試してみたのです。結果、上手く書くことができない幼稚園生の文字でも完璧に真似ができてしまいました。

これに関して読者の皆様はどう思いますか？将来、手書き作業を他の会社に委託すると思いますか？それとも、手書であってもパソコンで打った文字であっても、見た目よりも書いた内容をもっと重視するようになると思いますか？